事件の概要

2025年8月13日未明、パタヤ市南部のソイ・ボンコットに位置する「Pub & Karaoke」に対し、バンラムン区の治安当局とパタヤ市警察が合同で抜き打ち検査を実施しました。検査の結果、以下の違法行為が明らかとなりました。

  • 外国人スタッフ6名(ラオス人5名、ミャンマー人1名)が無許可で就労していた。
  • 薬物検査の結果、従業員9名と客1名の計10名が薬物陽性反応を示した。

これらの事実を受け、店舗のマネージャーを含む関係者は身柄を拘束され、法的手続きが進められています。


捜査の詳細

当局は、店舗に入店後、音楽を停止し、照明を点灯させて活動を中断させました。その後、来店客と従業員に対して身分確認と尿検査を実施。尿検査では、薬物使用の兆候を示す紫色の反応が確認されました。これにより、薬物使用が疑われる者は拘束され、リハビリテーションプログラムへの参加が指示されました。


法的対応と影響

  • 無許可就労:外国人スタッフは、タイ国内での就労許可がない状態で働いていたため、就労ビザの不正使用として処罰対象となります。
  • 薬物使用:薬物陽性反応が確認された者は、麻薬取締法違反として処理され、リハビリテーションプログラムへの参加が義務付けられます。
  • 店舗運営:店舗のマネージャーは、無許可営業や薬物使用の管理責任を問われ、営業停止や罰金などの行政処分が検討される可能性があります。

パタヤにおける取り締まりの背景

この摘発は、タイ政府が推進する「5-Free政策」や「No Drugs, No Dealers」キャンペーンの一環として行われました。これらの政策は、ナイトライフ産業における違法行為の抑止を目的としており、パタヤ市内では連日、娯楽施設に対する抜き打ち検査が実施されています。


旅行者への注意喚起

パタヤを訪れる旅行者は、以下の点に注意することが重要です。

  • 合法的な店舗の選択:営業許可を取得している店舗を選び、営業時間やサービス内容を確認する。
  • 薬物の使用禁止:薬物の所持や使用は厳しく取り締まられており、重罪となる可能性がある。
  • 身分証の携帯:身分証明書(パスポートなど)を常に携帯し、検査時に提示できるようにする。

まとめ

今回のナイトクラブ摘発は、パタヤにおけるナイトライフ産業の健全化を目指す取り組みの一環として行われました。旅行者は、法令を遵守し、安全で楽しい滞在を心掛けることが求められます。


参考・出典