「No Drugs, No Dealers」キャンペーンのもと、観光都市の安全を守る取り組み

2025年8月18日深夜、パタヤの行政当局と警察が連携し、市内のナイトライフ施設を対象に大規模な立ち入り検査を実施しました。今回の取り締まりは、タイ政府が掲げる「No Drugs, No Dealers(薬物を許さず、売人を排除する)」という全国的なキャンペーンの一環であり、観光都市パタヤの健全なイメージを保つことを目的としています。

パタヤはタイでも有数のナイトライフスポットとして知られていますが、その一方で、過去には違法薬物の使用や未成年の入場などが問題視されてきました。世界中から観光客が訪れる街である以上、安全性を確保することは不可欠であり、行政と警察の取り組みは年々強化されています。


実施の概要

検査は 2025年8月18日午後11時30分 から始まりました。
今回の主導者は、バンラムン副地区長の ナッタポーブ・ヨムジンダ氏 と、パタヤ市警察副署長の スチャート・ドゥサディ中佐。両者は多くの警察官や行政職員を率いて、市内の人気ナイトライフ施設を訪問しました。

これは、単なるルーチンチェックではなく、「薬物を排除し、安全な娯楽の場を提供する」という明確な政府方針に基づいたものです。副首相兼内務大臣の プムタム・ウェチャヤチャイ氏 が推進する全国政策に沿った行動であり、タイ全土で同様の取り組みが進められています。


検査対象となった店舗

1. T25 Beer & Bistro Pattaya

場所はソイ・タプラヤ3の入口付近。こちらでは、

  • 酒類販売の許可証チェック
  • 従業員と来場者の身分証確認
  • ランダムによる薬物検査

といった調査が行われました。結果として薬物や違法物は発見されず、店舗は合法的に運営されていると判断されました。

2. Sangkasi 90

続いて訪れたのは、パタヤ3rdロードにある「PR系」エンターテイメント施設。ここでは一時的に照明と音響を停止させ、全員を対象にした徹底的なチェックが実施されました。スタッフと客双方に薬物検査が行われましたが、違反は一切見つかりませんでした。

このように、両店舗とも大きな問題はなく、むしろ「健全な営業が行われている」という点をアピールする結果となりました。


背景にある「No Drugs, No Dealers」政策

タイ政府が推進するこのキャンペーンは、単に薬物犯罪を取り締まるだけではありません。

  • 薬物を根絶し、地域コミュニティの健全性を守る
  • 観光都市としての信頼を維持する
  • 若者や外国人旅行者が安心して楽しめる環境を作る

といった複合的な狙いを持っています。特にパタヤは国際的に有名なリゾート都市であり、観光客の安心感が街の経済にも直結します。


参考・出典